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2020.03.04

ペットの臭い対策について

ペットブームが続く中、現在、日本国内でペットとして動物を飼育している世帯の割合は全世帯の3分の1以上にもなります。
近年では、犬も猫も家族の一員として、室内で飼育することが多くなっていますが、その分、ニオイを気にする飼い主の方は多いでしょう。
清潔な環境で育てているし、部屋やトイレもこまめに掃除しているのに、ケモノ臭い・・ということはありませんか?可愛い大切な家族ですが、部屋や洋服につく動物のニオイは困りものですね。
人間以上にデリケートな動物たちに負担がかからないように、どんな対策をしたらよいのでしょうか?

 

愛犬のニオイの原因と対策

ペットの代表格と言えるほど身近な存在である犬。犬にとって、ニオイは大切なコミュニケーション手段です。多少のニオイがあるのは当たり前です。
ニオイの主な原因は、体全体にあるアポクリン汗腺からの分泌物や、皮膚のシワや耳などに溜まった汚れなどです。

 

体全体のケモノ臭の原因はアポクリン腺からの汗

人間と同じように、犬の皮膚にも汗や皮脂を分泌する汗腺と皮脂腺があります。汗腺であるエクリン腺は足の裏の肉球部分だけにありますが、アポクリン腺は体全体に存在しています。
アポクリン腺からの汗には、脂肪分やタンパク質が多く含まれるので、雑菌が繁殖して代謝・分解され、ニオイが発生します。
さらに、酸化した皮脂のニオイや、体毛についた汚れからくるニオイが混じることで、犬独特のケモノ臭になります。

このケモノ臭は、正しくシャンプーをすることである程度抑えられます。
ただし、ニオイが気になるからといって、洗いすぎは逆効果です。洗い過ぎると皮膚のバリア機能を壊してしまい、かえって臭いが強くなる悪循環になります(これは人間と同じですね)。
犬種や生活環境にもよりますが、シャンプーの回数は2〜3週間に1回で充分です。刺激の少ないシャンプーを使用して、丁寧に洗ってあげましょう。もっと洗いたいと感じる場合は、お湯だけで洗い流しましょう。
毎日のブラッシングだけでもある程度は汚れを取り除けます。
犬はある程度は臭いがする生き物です。完全に無臭にはなりません。神経質になりすぎないよう心がけてください。

 

部分別に見るニオイの原因

犬種によっては、特定の場所に汚れがたまりやすく、ニオイが強くなることもあります。放置すると炎症を起こすこともあるので、日頃から気をつけてお手入れをしてあげましょう。

・垂れ耳の犬は耳の中が蒸れるため、耳に汚れが溜まって臭うことがあります。定期的に耳掃除をしてあげましょう。

・皮膚のシワが多いパグなどの犬種も、シワの間に汚れがたまって顔などが臭うこともあります。濡れたタオルなどで優しく拭いてあげるなど、清潔に保つことで改善されます。

・犬のお尻には肛門嚢という器官があり、強い臭いのする液が分泌されます。この分泌液は通常は自然に排出されますが、運動不足などで体内に溜まると臭いの原因となります。その場合は獣医さんやペットショップ等で肛門腺しぼりをしてもらい、溜まった液を出してもらいましょう。

・その他、皮膚や内臓のトラブルが原因で臭う場合もあるので、その場合は獣医さんに診てもらいましょう。

 

ねこはなぜ体臭がしないの?

猫は、一度もシャンプーしていない子でも、不思議なことに全くくさくありません。
猫には、ニオイの原因となるアポクリン汗腺は少なく、限られた場所のみにしか存在しなせん。さらに、猫は常にグルーミングをして体をきれいにする習性があるので、基本的に猫は体臭はしません。これは、野生の猫は狩りのときに自分のニオイで獲物に気づかれないようにするために進化したからです。

猫の場合、飼い主を悩ませるニオイは体臭でなく、排泄物の臭いです。家の中にそそうやマーキングされた場合は強いニオイが残ってしまいます。拭いただけではニオイはとれませんので、安全な消臭剤の使用などの対策を。また、トイレには消臭効果のある猫砂を使用して、こまめに取り替えましょう。

 

染み付いたペットのニオイ、基本の対策は

人間用のデオドランド剤をペットの体にかけるなどは絶対にNGです。大切なワンちゃん猫ちゃん自身には、健康と清潔を心がけてあげれば充分です。
部屋のペット臭の主な原因は、主に床やカーペット、ソファなどの布製品に染み付いたニオイです。
洗えるものは洗濯して、部屋を掃除することが基本ですが、その際に注意すべき点をご紹介します。
飼い主の洋服のニオイの対策も、同様の注意が必要です。

 

動物に香りの強いものはNG!

デオドランド剤や芳香剤、香水や柔軟剤など、香りの強いものは動物には危険です。
犬や猫は嗅覚が鋭いからストレスになる、という理由だけではありません。
香料による中毒の危険があるためです。
犬や猫は香料に含まれる成分を体内で解毒できません。炎症を引き起こしたり、体内に蓄積され、病気を引き起こします。
化学物質はもちろんですが、猫は天然精油であっても体内で代謝できないため危険です。
人間ですら、香水や柔軟剤などの強い香りにより健康被害が起こります。ましてや、人間よりずっと体が小さく刺激に敏感な動物にとっては、より危険なものです。充分に注意してください。

 

掃除の際は洗剤やアルコール分に注意

掃除の際は、使用する洗剤などを誤って犬や猫がなめてしまわないように気をつけましょう。
意外と見落とされがちなのが、除菌に使うアルコールの危険性です。犬や猫は体内でアルコールを分解できません。誤飲してしまうと、命に関わるほどの危険があります。
掃除の際にアルコール使用した場合は、乾くまでの間は、動物が絶対に触れないように注意してください。
また、ウエットティッシュもアルコール入りのものがあるので注意してください。

 

消臭成分にも有害なものが!?

ソファや家具の布部分など、洗濯が難しいものについたニオイを消すには、消臭スプレーが活躍します。ただし、成分をしっかり確認してください。除菌成分として使用される化学物質の中には、人間にも有害で、犬や猫の体にとっては、命に関わるほど危険なものもあります。くれぐれも、安全なものを使用してください。

 

安全に掃除&消臭、おすすめなのは?

掃除の際に使用できるものとして、おすすめは、クエン酸と重曹、そして次亜塩素酸水です。

 

・クエン酸

ぬるま湯500mlにクエン酸(できれば食用)大さじ1杯を溶かして使用します。(お酢でも可)
アルカリ性の汚れや臭いに対して効果を発揮します。
例)ペットのおしっこ等の排泄物臭/タバコの臭い 等。

 

・重曹

ぬるま湯500mlに重曹(できれば食用)大さじ1杯を溶かして使用します。
酸性の汚れ・臭いに対して効果を発揮します。
例)ペットの体臭/皮脂汚れ/腐敗臭/吐いてしまった時の掃除(嘔吐物は胃酸が含まれ酸性です) 等。

 

クエン酸も重曹も安価で手軽に使えるのも嬉しいですね。
ただし、クエン酸は酸性、重曹は弱アルカリ性ですので、それぞれ効果のある汚れや消臭できるニオイ物質が異なります。一方で効果がない場合は、もう一方を試してみてください。

 

・次亜塩素酸水

クエン酸や重曹でも取れないニオイには、次亜塩素酸水がおすすめです。次亜塩素酸水は殺菌・消臭効果が高く、安全に菌などの有機物を分解してくれます。鳥インフルエンザ対策にも使用されるほど、効果の高さと安全性が実証されています。
臭いの染み付いた布製品に吹き付けると、しっかり消臭できるので、ソファやカーペット、カーテン、洋服にも使えて便利です。
ただし、次亜塩素酸ナトリウムなど、名前が似ていても異なるものがあるため注意を。(次亜塩素酸ナトリウムは危険性があるので動物のいる家での使用はおすすめしません)
製品の注意書きをよく確認して使用してください。

 

※ここでご紹介した方法は、安全ではありますが、動物が食べる用途のものではありません。食べたり飲んだりしないよう、注意してください。
また、いずれも、ペットの体に直接スプレーすることは厳禁です。くれぐれも注意してください。

 

可愛いペットと快適に過ごすために

可愛いペットと快適に過ごすためには、健康と清潔な環境が大切です。
動物も人間と同じく、病気やストレスで体臭が強くなるため、しっかりと健康管理をしてあげましょう。
また、正しくシャンプーして、こまめに掃除するなど、清潔な環境を保ちましょう。
ただし、動物にはある程度のニオイはつきものです。神経質になりすぎないようにしてください。

衣類や部屋のニオイ対策をする際は、くれぐれも安全性に気を配ってください。
小さな体で、化学物質を分解できない動物にとっては、アルコール成分、香り成分は危険です。消臭・除菌スプレーの成分も危険なものがあります。
危険な成分が含まれていないか確認して対策を行い、快適にペットと暮らしましょう。

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