洗濯や食器洗いなど基本的に毎日使うものはどの家庭にも揃っているかと思います。
ですが、用途に合わせていちいち洗剤を変えるのは、種類が多すぎて揃えるのが大変ですよね。
そこで、掃除や除菌、ニオイ取りに使えて、家じゅうすっきりキレイにできる万能アイテムを4つご紹介します。
どれも手軽に使えて、お財布に優しくコストパフォーマンスにすぐれたものばかり。
これらは、人にも環境にも負担の少ない成分を使っていることから「ナチュラルクリーニング」と呼ばれ、最近注目されている掃除・洗濯の方法です。
安全性が高いので、子供やペットのいる家庭でも安心して使えるのも嬉しいですよね。
簡単に、家じゅうすっきりキレイに、イヤなにおいもすっきり取れます。
ぜひ毎日のお掃除・お洗濯に取り入れてみてください。
重曹
重曹は弱アルカリ性なので、油汚れ・皮脂・垢など、酸性の汚れやニオイを中和させて落とします。
環境に優しく、家の中の多くの汚れに対応できるうえ、消臭にも使える優れものです。
おもな使い方をご紹介します。
家の掃除に万能に使える重曹スプレー
ぬるま湯500mlに重曹大さじ1杯を溶かして重曹スプレーを作ります。
スプレーして拭き取ると、床や家具についた手垢や皮脂汚れがすっきり落ちます。
ガンコな油汚れや焦げ付きには重曹ペースト!
重曹と水を3:1の割合で混ぜてペースト状にします。
汚れを中和させるのに加え、研磨作用が加わるので、長期間に蓄積された頑固な汚れや焦げ付き汚れを落とすことができます。
洗濯に使って衣類の汚れとニオイをスッキリ!
お湯(50度前後)2リットルにつき重曹小さじ1杯の割合で溶かした中に、洋服を1時間程度漬けてから洗濯機で洗濯します。
皮脂汚れの黄ばみや染み付いたニオイを効果的に除去できます。
ニオイのついた靴(スニーカーなど)を洗う場合は、洗剤と重曹(1リットルあたり大さじ3杯ほど)を溶かしたお湯でつけ置き洗いを。
イヤなニオイの消臭剤として活用
靴箱の中や、革製品など洗濯できない衣類の消臭にも活用できます。
重曹を布の袋に入れて、対象のものと一緒に置いておくだけで、水分とイヤなニオイを吸着してくれます。
カーペットについたニオイは、重曹をふりかけてしばらく置いたあと掃除機で吸うと除去できます。
生ゴミには、直接ふりかけることで悪臭を抑えることもできます。
使用するときの注意
アルミや大理石、漆、木などの天然素材は傷や変色することがあるので使用できません。
また、ウール・毛皮・シルクなど、素材によっては使用できないものもあります。
クエン酸
クエン酸は弱酸性なので、水アカやトイレ周りなど、アルカリ性の汚れに対して効果を発揮します。
自然由来の成分で体に優しく、除菌効果もあります。
キッチンなど水まわりの掃除や、トイレ掃除にぜひ活用してください。
水回りの掃除におすすめ!クエン酸スプレー
水500mlにクエン酸大さじ1杯を溶かして、クエン酸スプレーを作ります。
普段の掃除では落ちにくい、キッチンのシンクの水アカの汚れや、お風呂の石鹸カスの汚れに効果を発揮します。
吹きつけて、しばらくおいて中和させたあと、拭きとります。その後は成分が残らないよう水で流しましょう。
まな板の除菌や、タッパーなどの容器にしみついた汚れやニオイの消臭にも使えます。
また、トイレの壁や床、ペットの排泄物の汚れ掃除にもおすすめです。
ニオイが気になる衣類は洗濯前に漬け置き
ニオイが気になる衣類は、上記の重曹を試してダメならクエン酸のつけ置き洗いを試してみましょう。
お湯(50度前後)2リットルにつきクエン酸大さじ1杯の割合で溶かした中に、洋服を1時間程度漬けてから洗濯機で洗濯します。
タバコやアンモニアなど、アルカリ性の汚れ・ニオイが除去でき、ふんわりと仕上がります。
加湿器やポットなど、の掃除・除菌に
加湿器やポットの掃除にもクエン酸が大活躍。カルキ汚れを落とし、カビの除菌がカンタンにできます。
水3リットルに対しクエン酸20グラムの割合で溶かした中に、加湿器の洗浄する部品を30分ほど漬けこんでから洗い流します。
使用するときの注意
塩素系の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するので危険です。
金属や大理石には使用できません。錆びや傷みの原因になります。
アルコール
手指の消毒用として、今や必須アイテムとなったアルコール(エタノール)。
菌に対して効果があるうえ、油分を分解する性質があるため掃除にも使用できます。
吹きつけたあとは揮発するため、水で洗い流す必要がなく便利ですよね。
掃除に使用
アルコールは油分を分解する作用があるので、食べこぼしや皮脂などの油分による汚れを落とすせます。
除菌やカビ除去の効果もあるので、家中の掃除にも使えます。
靴の内側などに吹きつけて除菌&消臭
靴の内側や、革製品の裏地など、洗濯できないけれどもニオイが気になるものに吹き付けることで、除菌・消臭ができます。
使用するときの注意
デリケートな素材や塗装部分は傷みの原因になります。確認してから行ってください。
除菌効果は一時的なものです。こまめに使用するようにしてください。
アルコールの消毒効果が期待できる濃度は76.9%〜81.4%ですが、
掃除用に適した濃度は35%〜50%です。※どちらも容量(ボリューム)%表記です。
これは、掃除の際、濃度が高すぎると素材や塗装を傷めることになるため。
用途に合わせて濃度を調整して使用しましょう。
酸素系漂白剤(粉末タイプ)
粉末タイプの酸素系漂白剤は、衣類だけでなく実はお家のお掃除や除菌など幅広く使える便利アイテム。
酸素系漂白剤は、液体タイプと粉末タイプでは性質が異なります。
・粉末タイプ・・・洗浄力が高く、様々なものの洗浄が可能。毛(ウール)・絹には使用不可。
・液体タイプ・・・成分がマイルドで、衣類用に特化。素材に優しく毛(ウール)・絹にも可能。
衣類のみに使う場合は素材を傷めにくい液体タイプが便利なのですが、家中のお掃除や除菌など幅広く使えるのは粉末タイプになるでしょう。
洗濯前に漬け置きして汚れもニオイもすっきり!
衣類やスニーカーのガンコな汚れやしみついたニオイをとるには、洗う前に酸素系漂白剤に漬け込むのが効果的です。
方法は、40度前後のお湯に酸素系漂白剤を入れ、1時間程度つけ置きして、その後洗濯します。
使用する酸素系漂白剤の表記を確認して、規定の分量・規定の時間で行ってください。
素材の洗濯表示も確認してください。
ファスナーなど金属が使われているものには使用できません。
話題の「オキシ漬け」で汚れもニオイもすっきり!
頑固な汚れやニオイ・・・上記でご紹介した重曹やクエン酸でも落ちない場合は、酸素系漂白剤を使ってみてください。
いまSNSで話題の「オキシ漬け」と呼ばれる方法です。
商品名であるオキシクリーンからそう呼ばれていますが、粉末の酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)であれば他の商品でも可能です。
溶液に漬けるだけで簡単に、キッチンやお風呂をはじめ、家じゅうのいろいろなものを洗浄・除菌できるのでとっても便利なんです。
-洗浄可能なもの-
・食器
・キッチン用品
・洗面所の小物
・洗面台(ボウル)
・洗濯槽
・換気扇
・コンロ周り
・衣類
・スリッパ・スニーカー
・衣類
・浴槽
・お風呂の小物
・・・etc、幅広く掃除と除菌が可能です。
使用できないもの
・ステンレス以外の金属
・革、ウールやシルクなどの衣類
・宝石
・大理石の浴槽
・コーティングされたもの(キッチンシンクも注意)
・プリントされたもの
素材の傷み・錆び・剥がれ・変色の原因となるので、これらには使用できません。
くれぐれも、素材や漂白剤の説明を確認してから行ってください。
【方法】
方法は以下のとおりです。行う際はゴム手袋を使用してください。
1:桶やバケツに40度から60度の温度のお湯を入れ、酸素系漂白剤を混ぜます。
オキシクリーンであればお湯4リットルに対して付属スプーン1杯(28グラム)です。
使用する酸素系漂白剤の表示通りに行ってください。
2:洗いたいものをその中に1〜2時間、漬け込みます。
3:汚れが残っている場合は、こすって洗います。汚れは浮いているため軽くこするだけでOKです。
4:対象のものを取り出し、水でしっかりすすげば完了です。
洗いたいものがたくさんあっても、まとめて一緒に漬けるだけでOKなので、一度にまるごと洗えますね。
手軽に家の中もお洋服もきれいにスッキリ!
今回は、手軽に掃除や除菌・消臭が行えるアイテムを紹介しました。
・重曹
・クエン酸
・アルコール
・酸素系漂白剤
たったこれだけで、家の中をすっきりときれいにできます。
安全に除菌できて、ニオイ取りにも効果抜群です。
環境や肌に優しいうえに、コストパフォーマンスが高いのも嬉しいですよね。
うまく使い分けて、キレイなお家とお洋服で、快適に過ごしてくださいね。