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汗のニオイ
2021.12.12

汗っかきなら良い汗をかいてるの? 原因によっては注意が必要なケースも!

汗のにおいケアの基本は、「良い汗」をかけるように汗腺を鍛えることです。

ですが、「汗っかき」なら良い汗をかけるから臭いが発生しにくい・・・というわけではありません。
注意が必要なケースもあります。

汗臭ケアの基本は「良い汗」をかけるようにすること

まず、汗の役割と臭いが発生するメカニズムについて説明します。

汗は私たちの生命を維持するために大切な役割を担っています。
気温が高い場合や運動して体内の温度が上がったとき、発汗により熱を外に逃して、体温を一定に保つよう調節しています。
その他、皮膚のうるおいを保ち、外部の刺激や異物から体を守る肌のバリア機能としての役割なども持っています。

汗は本来は無臭です。ですが、かいた汗は時間の経過とともに含まれる成分が雑菌により代謝・分解されることでニオイが発生します。

このとき「良い汗」か「悪い汗」かによって、臭いやすさが違ってきます。

普段から運動するなど汗をかく習慣がある人は、汗腺のろ過機能がしっかり機能するので、汗はサラサラで含まれる老廃物が少ないので臭いにくい「良い汗」になります。

ですが汗腺が衰えて機能が鈍っている場合、ろ過機能が充分に働かず体内の老廃物が汗に出てしまいます。すると汗はベタベタして老廃物が多く含まれ、濃く臭いやすい「悪い汗」になります。

汗は命を維持するために必要なもので、止めてはいけません。

においケアの基本は、汗を止めるのではなく、良い汗をかけるようにすることです。
普段から運動したり、お風呂の湯船につかる等、汗をかく習慣があると汗腺は鍛えられてろ過機能がしっかり働き、臭いにくい「良い汗」をかけるようになります。
また、バランスの良い食生活を心がけて心身ともに健康を保つことも大切です。

 

「汗っかき」の場合は?

さきほどご紹介したとおり、汗は体温調節の役割を持っているので、暑いときや体を動かしたときに汗をかくのは自然なことです。
その他にも、緊張したときに汗をかくことや(精神性発汗)、辛いものを食べたときにも汗をかきますが(味覚性発汗)、これらはすべて自然なことです。

では、汗をかくような場面ではないのに大量の汗をかいたり、ちょっとしたことですぐに汗だくになってしまう・・といった「汗っかき」の人の場合はどうなのでしょうか?

汗っかきで、健康的に良い汗をかいている人もいますが、汗さえかけば良いというわけではありません。健康に問題があるケースもあります。

ここでは、汗っかきの主な原因をご紹介します。

 

普段から運動している・筋肉が多い

普段から運動する習慣がある人は、汗腺が鍛えられて汗をかきやすくなります。

筋肉量が多い場合も、体内でより多くの熱エネルギーが生まれるので、熱を冷却するために汗が増えます。

血行・代謝が良く健康で、汗腺がしっかり機能しているため、さらさらで比較的臭いにくい「良い汗」をかけている状態でしょう。
これが健康面でも体臭ケアの面でもベストな状態です。

多汗症

汗っかきの原因のひとつが、特に疾患などの原因も無く、暑さや運動量に関係なく大量に汗をかく「多汗症」です。

全身にたくさんの汗をかく場合もありますが、手のひら・足の裏・脇の下・顔・頭など、部分的に大量の汗をかく(局所性多汗症)症状の人が多くみられます。

原因ははっきりとは解明されていませんが、体質・遺伝・発汗をつかさどる神経の異常・精神的な刺激などが関わっています。

多汗症は、体温調節とは関係なく必要以上に大量の汗をかきます。
汗だくで人目が気になる・手を人前に出したくない・汗ジミが気になるなど、悩んだり日常生活で支障をきたす場合は皮膚科を受診して治療や対策を行いましょう。

症状が深刻なら手のひらの発汗を促す神経を遮断する手術や、脇の下ならボツリヌス注射による治療があります。その他比較的手軽な治療方法としては、電流を流した水に手足を浸して発汗を抑えるイオンフォトレーシス療法や、塩化アルミニウム剤を塗布して汗腺を塞ぎ汗を減らす方法があります。
最近では脇汗を抑えるエフロックゲルなどの塗り薬も保険適用の対象となり、治療の選択肢も増えました。

多汗症についてはこちらの記事にて詳しく紹介しています

 

疾患や外傷・更年期によるもの

甲状腺やホルモンの異常、女性であれば更年期障害、または何らかの感染症等が原因で汗が増えることがあります。この場合、部分的ではなく全身の汗が増えることが多い傾向です。

以前に比べ急に汗の量が増えたという場合は、医療機関を受診しましょう。

 

肥満・メタボリックシンドローム

肥満やメタボリックシンドロームが原因で汗が増えることもあります。

肥満で分厚くなった皮下脂肪は体温調整の妨げになります。脂肪の層のせいで熱は皮膚の外に出にくくなり、体内にこもります。熱を冷まして体温上昇を防ぐためには、たくさん汗を出さなくてはいけません。

また、血液中に脂肪酸が増えるため血行も悪くなりがちです。すると発汗による放熱の効率も悪くなるため、体はより多くの汗を出すことで体温を冷やそうとします。
これは皮下脂肪だけでなく内臓脂肪が多いメタボリックシンドロームの場合も当てはまります。

肥満やメタボリックシンドロームによる汗っかきは、妨げられた体温調整機能を補おうとして必要以上に発汗している状態なので、体には負担がかかっています。
余分に水分が失われるため脱水や熱中症になりやすく、その他さまざまな生活習慣病のリスクも高まります。

また、かいた汗も良い汗だとは言えません。
肥満の人は運動不足であることが多いため、体力が落ちて疲労がたまりやすい傾向です。疲れると汗に乳酸が増えてそれが細菌に代謝・分解されるとミドル脂臭の原因である「ジアセチル」が発生します。
また体内で脂肪酸が増え、皮脂も多く分泌されるので、ミドル脂臭や加齢臭も発生しやすくなります。
さらに食生活が肉食や油ものに偏っている場合は、より臭いが強くなる条件が揃います。

肥満・メタボリックシンドロームが原因の場合は、ぜひ生活習慣を見直して改善しましょう。
野菜中心のバランスのとれた食生活を心がけ、定期的に運動することが大切です。
ストレスや疲れをためないようしっかり睡眠をとり、心身とも健康な状態を保ちましょう。
健康維持はそのまま汗臭・体臭ケアにつながります。

臭いを抑えるためには、乳酸を抑えるクエン酸を含む食品(お酢や梅干しなど)、抗酸化作用のあるアルカリ性食品(緑黄色野菜、果物、きのこ類など)を積極的に摂るのがおすすめです。

 

健康で良い汗をかけるように

汗は体にとって大切なものですが、汗っかきの原因には、病気や多汗症、肥満・メタボリックシンドロームなどが原因のケースもあります。
悩んだり健康を損なうような場合は対策や治療して、心身ともに健やかに過ごしてください。

健康のためにもニオイ対策のためにも、運動・食事・睡眠などを見直して、良い汗をかけるようにしましょう。

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